感染症の治療

抗生物質とお薬手帳

感染症の治療には主に抗生物質を使用します。
感染症が疑われる患者さんの血液検査などの結果を考慮し、感染症と診断し、痰や粘液などを採取し培養させて、感染症の原因菌を特定します。
原因菌が判明したら、それに合わせた適切な抗生物質を選択し治療してきます。
感染症の部位によって、抗生物質の組織移行性なども考慮して慎重に選択します。
抗生物質にはセフェム系、マクロライド系、ペニシリン系、アミノグリコシド系、ニューキノロン系など様々な種類があります。
それぞれ抗生物質の種類によって用法用量が異なります。
たとえばニューキノロン系のレボフロキサシンは濃度依存性の抗生物質であるので1日1回投与します。
1日に何回かわけて服用するより一気に濃度を上げたほうが抗菌力が高まるからです。

一方でペニシリン系のアモキシシリンは1日3回投与します。
これは濃度を急激にあげるよりも、1日中ずっとだらだら薬の成分が体内にあったほうが抗菌力が高まるからです。
抗生物質を投与する際に重要なのは以上もそうですが、腎機能低下の患者さんに対する投与量です。
抗生物質ではしばしば腎機能低下患者には常用量より減量します。
このように感染症の治療ではまず原因菌を突き止め、それに見合った抗生物質を適切に使用していく必要があります。